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今回はまだ承認前の日本の理研と資生堂の毛髪再生医療の進捗状況をお伝えしますが、この記事を書いている最中に、イギリスで自己細胞を活用した、毛髪再生医療が承認され、開始しました。
詳しい内容については、後日お知らせいたします。
現在多くの方が注目をしている、理化学研究所(以下 理研)幹細胞の培養を用いての毛髪再生医療はカナダのベンチャー企業のReplicel社が開発した技術です。
2015年、治験のフェーズ2を終了したReplicel社と資生堂が業務提携契約を締結し、日本国内での研究がはじまった技術です。
これまでは他国で開発された技術は、フェーズ1から治験をやり直すことが定められており、どうしても海外の治療や日本で導入されるには大きなタイムラグが生じていました。
当時、日本では幹細胞や再生治療に限定した、規制緩和がなされたばかりで、海外で実施、完了した治験を日本でも同等に評価し、治験の最終フェーズを行えば承認するという改定が行われました。
そこで海外の最先端育毛治療として当時注目されていたReplicel社の技術を資生堂がアジア圏での権利を取得するパートナーシップを締結することで、その研究や治験を理研で行うこととなったのが現在の毛髪再生医療です。
ベンチャー企業である、Replicel社からすれば、資生堂の莫大な資金力で、最終治験を自社に代わり勧めてもらえ、世界でもトップクラスの信用度のある、日本で認可されることで、他国での承認も取りやすくなることから業務提携が実現しました。
この治療は髪のヘアサイクル(生え変わり)に大きく影響する、自身の上皮幹細胞と間葉系幹細胞を培養し、薄毛箇所に再度植え戻すことで髪が再生される治療です。
自己の細胞だけに、リスクは少なく、自毛植毛のように、別の場所から髪の種となる、毛根の採取も不要なので、数に制限もなく、移植が行えることです。
陣頭指揮をとる、理研の辻先生によれば、人への応用は2019年中に臨床試験開始。
2019年年末には報告書を提出。
2020~2021年には治験に合意する治験対象者に実際の再生医療治療を開始すると発表しています。
この技術を開発したReplicel社のフェーズ2までの実績や理研の経過などを知るだけに、大変注目すべき、治療法です。
ただ毛髪医療は最先端技術であるが為に、2020~2021年の段階では治療費が2000~4000万円ほどになるようです。
一般の方でもこの治療が導入できるようになるまでには10年はかかるとも発表しています。
他にも気になる点は、Replicel社と資生堂との間で、なんらかの契約トラブルが生じていると噂されています。
治療開始時期による意見の相違のようです。
原因としては、ベンチャー企業である、Replicel社自体の経営状態に問題があるようで、この5年で株価が急落し、資金力への不安があります。
資生堂ほどの会社であれば、開発会社が消滅しても、技術は継承できる契約は結んでいるはずですし、場合によっては救済方法も取ることが予想されますが、不利な内容や、自己保身の無茶な条件を提示する外国ベンチャー企業が開発した治療法だけに、今後の動向を注視する必要があります。
海外で、行われている治験の一つで、デュタステリドを薄毛箇所に直接注射をするという臨床試験が別でありました。投与と内服を推奨しており、ザガーロすら、育毛内服薬として認可していない、海外の専門家からは、効果が得られたとしても、到底推奨されるべき治療法ではないと、問題視されました。
プロペシアのように、ザガーロは育毛薬として世界的に承認された薬ではありません。デュタステリドは海外では、主に前立腺肥大治療薬としてのみ使用されています。
プロペシアなどのフィナステリドと比べ、ザガーロは1.6倍の育毛効果が期待できるという説明を見たまたは聞いた方は多いと思います海外で育毛薬として治験内容についてはあまり知られていません。
過去にも紹介しましたがザガーロによって育毛効果を得るには現在日本で処方されている0.5mgの5倍の2.5mgを内服しなくてはフィナステリドよりも優位に作用しないことがOlsen博士のメタアナリシスによる臨床試験
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ところがザガーロに関しては日本皮膚科学会が2017年に推奨度Aとして発表をしています。
ザガーロを推奨度Aと判定するに当たり、日本皮膚科学会は1件のメタアナリスによる検証。3件のランダム化比較試験。1件の非ランダム化比較試験などからその効果を認めたと書いています。
この中で多きな疑問が存在します。
3件のランダム化比較試験および、1件の非ランダム比較試験、7段階のエビデンスレベルの中でも上から三番目の(randomized control study)が3件で、1件はcohort study (コホート研究)レベルであることです。
そして、ザガーロを日本皮膚科学会が推奨度Aとした根拠として、メタアナリシスが1件含まれていると記載されていますがこれは2006年にOlsen 博士が発表した論文です。
韓国と日本で承認されて以降、またアナリティクスどころか、2番目に信憑性が高いと言われているシステマティックレビューもザガーロでは行われていません。
システマティック・レビュー(systematic review)とは、文献をくまなく調査し、ランダム化比較試験(RCT)のような質の高い研究のデータを、出版バイアスのようなデータの偏りを限りなく除き、分析を行うことです。
日本が参考にした2006年に海外で行われたザガーロのメタアナリシスの具体的内容です。
The importance of dual 5alpha-reductase inhibition in the treatment of male pattern hair loss: results of a randomized placebo-controlled study of dutasteride versus finasteride
https://vipadenievolos.ru/files/2016-07/research/dutasteride/Dual-5-a-reductase-inhibition.pdf
417人、21歳から45歳を対象に24週間,デュタステリド濃度は以下の4通りです。
005mg
0.1mg
0,5mg
2.5mg
注.1 メタアナリシスによって、ザガーロのデュタステリドがプロペシアのフィナステリドよりも効果的と説明されていますがもっとも注目するべきはこの論文ではフィナステリドがデュタステリドよりも優位に作用するのは2.5mgのデュタステリドであると結論つけていることです。
これは皆さんがAGA治療で処方されているザガーロの5倍の濃度で.はじめて、デュタステリドがフィナステリドよりも効果的だと結論が出されています。
ザガーロなどのデュタステリドを育毛薬として承認していないヨーロッパでは2.5mgのデュタステリドの服用が現実的ではないと考えているからこそ、日本と韓国以外の国ではAGA治療薬として承認されておらず、製薬会社も治験すら初めていない事情があります。
どちらにしろ、2006年に海外で発表された論文を元にしておりますが、それから12年経過した今でも日本と韓国を除いて、ザガーロを育毛薬として承認していない事実や、メタアナリシスではないにしてもシツテマティックレビューなどで効果の検証を行うべきだと思います。
ザガーロについては他にも数々の疑問が存在します。
ご興味のある方は以下にまとめているのでお読みください。
https://ameblo.jp/ikumouhatsumoujp/theme-10105970246.html
他にもプロペシアについて日本では知られていない副作用などについての最新情報を以下にまとめています。
https://ameblo.jp/ikumouhatsumoujp/theme-10105970244.html
2019年に新たに発表された低出力レーザ―の育毛効果を証明する最新の2つの学術論文があります。
1つ目は国際毛髪学会で2017年に最優秀賞を受賞した研究者が追加の臨床試験を元に、新たな論文を発表。
その研究者の方は現在、市販用で最多のレーザーを搭載する、CapillusRX 312を研究にご利用いただいてます。
2つ目は「最強の科学根拠」とされるメタアナリシスで低出力レーザ―の育毛効果が証明された2例目の学術論文が発表されました。
https://ameblo.jp/ikumouhatsumoujp/entry-12463065109.html
日本で用いられているミノキタブレットやザガーロが欧州皮膚科学会がどのように考えているか以下でご紹介しています。
欧州皮膚科学会 男/女性型脱毛治療のガイドラインで低出力レーザ―器を推奨とミノタブやザガーロなどの内服育毛治療の見解
https://ameblo.jp/ikumouhatsumoujp/entry-12360438448.html
アメリカでもっとも権威のある皮膚科学の医学論文を発表しているJournal of the American Academy of Dermatologyに2017年4月にAGA型脱毛の治療の有効性を過去に発表された学術論文をメタアナリスによって検証した結果が発表され、低出力レーザ―の有効性が認められました。
The effectiveness of treatments for androgenic alopecia: A systematic review and meta-analysis
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28396101
メタアナリス(meta-analysis)とは、複数の研究の結果を統合し、より高い見地から分析すること、またはそのために手法や統計解析のことです。
ランダム化比較試験(RCT)のメタアナリシスは、根拠に基づく医療において、もっとも質の高い根拠とされる検証とされています。
この中でAGA治療として今回のメタアナリシスで検証が行われたのは塗布用ミノキシジル、フィナステリド、低出力レーザーです。
メタアナリスを行うに当たり、過去に発表された学術論文上のデータが明確であることが不可欠です。
さらにはそのデータはダブルブラインドテストなどを用いり、公平性が保たれていなくてはなりません。
低出力レーザー育毛器の役割とCapillus特有の効果について、一つの記事にまとめました。
https://ameblo.jp/ikumouhatsumoujp/entry-12369252990.html
AGA 男性型脱毛症のメカニズムとDHTの抑制とATPの増加させる、低出力レーザ―の育毛への役割の違い
https://ameblo.jp/ikumouhatsumoujp/entry-12369284172.html
低出力レーザーが承認され、改定された男性・女性型脱毛症治療ガイドラインの内容については以下で詳しく説明しています。
https://ameblo.jp/ikumouhatsumoujp/entry-12347022098.html
7年ぶりに改定された日本皮膚科学会、男性型および女性型脱毛症治療ガイドライン2017年版に低出力レーザ―が男性、共に有用性を示す十分な根拠があるとされる推奨度B。
育毛薬として世界で承認されている塗布用ミノキシジルやプロペシアのフィナステリド以外でAGA治療に対し、有効性が証明されたのはCapillusやTheradomeなどの低出力レーザーのみです。
現行の値引額および下取り対応の最後のチャンスです。全モデルの値引額を減額し、買い替えキャンペーンの下取り額も改定します。
Capillus312・Capillus272限定 ハイエンドモデル 値引キャンペーン 2019年9月23日まで延長
https://ameblo.jp/ikumouhatsumoujp/entry-12372685561.html
Capillus202・Capillus82の割引と下取りキャンペーンを2019年9月23日をもって値引額の減額が決定https://ameblo.jp/ikumouhatsumoujp/entry-12340924963.html
2019年6月 TBS「王様のブランチ」でCapillusをご紹介いただきました。
2018年12月30日で放送されたテレビ朝日のアメトーーク大賞の中でブラックマヨネーズの小杉様にTheradomeからレーザー照射個数が4倍になったCapillusRX 312に変更いただいたエビソードをご紹介いただきました。
アメトーーク大賞でCapillusをご紹介いただいた模様をブログでご紹介しています。
https://ameblo.jp/ikumouhatsumoujp/entry-12429406873.html
ブラックマヨネーズの小杉様が司会をされている読売テレビ 2018年11月9日放送の「マヨなか笑人」の企画で「人生コレを知らないと損をする!騙されたと思ってやってみぃ大会」で小杉様がCapillusをご紹介いただきました。
放送内容を紹介したブログの記事をご欄いただけます。
https://ameblo.jp/ikumouhatsumoujp/entry-12417831285.html
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